INTERVIEW
インタビュー

アーティストデビュー、声優やアーティストバックダンサー、TV・ライブ・イベント出演、エイベックスへの入社等々、 エイベックス・アーティストアカデミーの 受講生たちが続々と夢を叶えています。

2018年6月8日、9日、10日の3日間に渡って開催された「東方神起 LIVE TOUR ~ Begin Again~ Special Edition in NISSAN STADIUM」@日産スタジアム。 この大きな舞台にサポートダンサーとしてエイベックス・アーティストアカデミーの受講生が 5 名選ばれ出演を果たした。 そんな選ばれし精鋭 5 人に、現場を通して得たことなどを語ってもらった。

プロの現場は対応力を求められるのだと実感した(西)

今回はオーディションではなく、スタッフの方から声を掛けられて出演が決まったんですか?

伊藤哲太(以下伊藤):はい、そうですね。エイベックスからはこの 5 人でした。 メインのダンサーさんプラス、サポートダンサーが自分たちを含め 20 人くらいいました。

これまでに日産スタジアムほどの大きな規模でのステージ経験はありましたか?

一同:ないですね。
西宏基(以下西):東京ドームや横浜アリーナとかはありましたけど、日産スタジアムは今までで一番大きいと思います。 観客も 3 日間で約 22 万人動員したみたいで、これだけ動員するのはなかなか難しいんじゃないですかね。
伊藤:韓国からもファンが来ていたみたいです。

今回のサポートダンサーのオファーをもらった時の率直な思いはどんなものでしたか?

野村航生(以下野村):びっくりしましたね。「東方神起...!?」って。
伊藤:すごいなっていう、驚きでしたね。それと同時に期待もありました。
鈴木快(以下鈴木):うん、ワクワクしたよね。

東方神起さんといえば、ご本人達も高いダンススキルがある上に、バックダンサーも常に一流の方達を揃えていますよね。そこのレベルに自分達もいなくてはならない、といった緊張やプレッシャーは感じましたか?

伊藤:東方神起さんはもちろんなんですけど、メインのバックダンサーさん達は、僕らダンサーも憧れるくらいすごく有名な方ばかりなので、 その人達と同じステージで一緒に踊れるということが嬉しかったですね。
野村:ダンサーとしては憧れだよね。

やっぱり「東方ダンサーズ」って特別ですか。

一同:はい。
西:東方神起さんって、ダンサーのことを「バックダンサー」という表現をあまりしなくて、メンバーの一員として見てくれているんです。 「ステージに立つ全員が東方神起 メンバー」みたいな感じなんですよね。 だからものすごく一体感があるし絆も強いイメージです。

それはダンサーとしても嬉しいですよね。今回はリハもご本人を含めて行えたのですか?

伊藤:アーティスト本人がリハに全て参加することってあまりないと思うんですけど、普通に僕たちと同じ時間でずっとリハに入られて、 しかもずっと踊ってたんですよ。 すごいなと思いましたね。リハからずっと一緒にやっていたので、一緒に作り上げていった感じがありました。

印象的だった出来事はありますか?

鈴木:本番当日に振りが付いた時はやばかったですね。 出演しない予定だった曲を、当日になって急遽踊ることになって。
野村:当日のリハで必死に覚えました。もう開場 30 分前くらいだったんですけど、 自分たちは本番直前までずっと練習してました。
西:プロの現場は対応力を求められるんだなって、実感しましたね。

ダンサーやバンドメンバーへのリスペクトが伝わってくる現場だった(伊藤)

そんなこともあるんですね。では今回の現場を通して吸収できたことや学べたことは ありますか?

伊藤:それこそさっきの話にも出た“対応力”はだいぶ鍛えられたんじゃないかと思います。
3 日間の中に豪雨だった日があって、台風みたいな悪天候の中で行われたんですけど、 その中で本人達が、まるで雨が演出かのようにかっこよくパフォーマンスしてたんですよ。 それを見ていたらプロ意識を感じましたし、魅せ方や表現力を学ばせてもらいました。
野村:東方ダンサーズの方々は、みなさんプロとして第一線で活躍されているんですけど、全ての現場で毎回自分たちにも挨拶やハイタッチをしてくれたりするので、 そういったところも含めてプロだなって感じました。

メインダンサーとサポートダンサーとで隔たりを設けずに、同じ目線に立って接して くれるのは嬉しいですね。

伊藤:はい。メインダンサーには幅広い世代のダンサーが選ばれていたんですけど、中には自分と同世代の人もいて、僕たちからしたらちょっと悔しい気持ちもあり、 「今度はメインダンサーで呼ばれるくらいしっかり力をつけて頑張ろう!」ってモチベーションが上がりました。
それと東方神起のお 2 人は主役で覚えることもたくさんあって大変なのに僕たちのことを気にかけてくれたりリハにも出て来てくれたり 言葉だけじゃなくて場の雰囲気や態度からもダンサーやバンドメンバーへのリスペクトが伝わってくる現場でした。 そういうところからも気持ちを奮い立てられましたね。
西:挨拶や気配りは本当に大事だと思いました。ダンススキルだけじゃなくて 人間性 に尽きると思います。 若手だろうが後輩だろうが敬意を持ちつつしっかりコミュニケーションをとること。そういったことも現場で学びました。

みなさんは受講生として現在もアカデミーに通っているんですよね。入学してどれくらいになりますか?

野村:今年で 4 年目になります。
伊藤:僕は 11 年目くらいですね。小学 3 年生の頃からなので、気づいたらこんなに通ってました(笑)。
西:7 年くらいですね。
鈴木:僕も 7〜8 年くらいです。
山田 聡(以下山田):5 年目ですかね。

ダンサーやアーティストになりたくて入学されたんですか?

伊藤:自分は入学した時はまだ 9〜10 歳くらいだったので、正直あまり記憶がないんですけど(笑)。 もともとダンスが好きで、ダンスマスターに通っていた時の縁でアカデミーに入りました。 今となってはアカデミーは学校よりも遥かに多く通っている場所になってますね。
山田:僕ははじめは保育士さんになるのが夢でした。 でも小学生の時にテレビで観たジャニーズのダンスに憧れて、さらに「めちゃイケ!」でやっていた「オカザイル」を観て、 「これがガチのダンスなんだ!」と感じてダンスに興味を持ちました。 それでも当時はまだ踏み出せなくて、高校生になってからダンスを始めました。

なかなか踏み出せずにいたのが、高校生になって始めることになったきっかけは何だったんですか?

山田:高校生になったらバイトもできるし、自分でレッスン代を払った方が“やり切った”感があるかなと思ったんです。 それでバイトをしながらレッスンに通うようになりました。

高校生になってからダンスを始めるというのは、今の時代では少し遅い方なのかもしれませんが、それでもわずか 5 年程で今のレベルにいるというのは、すごいですよね。

山田:ここにいるメンバーやインストラクターの方達との縁があって、みんなに支えられてここまで来られたと思っています。

最初の一歩が大事。始めるのに早いも遅いも関係ない(野村)

同じ志を持った仲間がいる環境って、高め合えますしね。みなさん、このままダンサーとしての道を歩んでいきますか?

野村:自分はまだ学生なので、ダンスだけに絞らずに色んな道を考えています。普通に就職することも。
伊藤:僕はダンス歴が 12〜13 年になるんですけど、ずっとダンスが好きで、周りの人たちにも恵まれて今までやってきました。 今はダンス以外に DJ や映像、イベント企画 など色んなことをやっています。 なので夢はダンサーではなく、ダンスはあくまで“楽 しみ、好きなもの”であって、もともと大好きな音楽を仕事にできたらいいなと思います。 裏方の仕事もすごいなと思っているし、そういう意味でも現場での経験は夢が広がるチャンスでもあると思います。
鈴木:僕はプロダンサーになるつもりはなくて、会社員をやりながらダンスをやっています。

今は色んな選択肢があるんですね。時代ですね。

伊藤:そうですね。 昔はダンサー1 本って感じだったと思いますが、今は良くも悪くもダンサー人口がかなり増えているので。 ダンサーの地位が上がってきていることや、こういう現場を経験する機会を与えてもらえるようになったことは良い部分だと思います。 自分の場合はダンスが軸にあることは変わらないです。
鈴木:自分も会社員をやりながらも、ダンスが大好きなことは変わらないですね。
野村:僕も就職をしたとしてもダンスは続けていくつもりです。 結局はどんな環境になってもダンスは生活の一部としてあり続けると思います。 現に世界大会で優勝しているようなダンサーが、実は教師っていう実例があったりもするので。 そういう可能性もあるんだなって。

なるほど。自分に合う道や生き方を選びつつ、その中で好きなダンスも追求していくというのも全然ありですね。 では最後に、これからアカデミーへの入学を考えている方へ向けてメッセージを。

西:アカデミーは同じ夢を持っている仲間に出会える場所です。 同じ好きなことを語り合えたりする環境なので楽しいし、仲間の存在は大きいと思います。
伊藤:アカデミーに入ってから自分は死ぬほど挫折もしたし、死ぬほど努力もしたし、嬉しかったことより悔しかったことの方が多いんですけど、 何もなく生活していたらそういう経験ってなかなか出来ないと思うんです。 何かをやり切ることや、向上心、闘争心を持って真剣に取り組む中で、無意識のうちに大きな経験をしていると思います。
野村:自分はもともと中学まで野球部だったんですけど、ダンスに憧れて、そこから自分の意思でダンスの道に踏み込みました。 始めたばかりの頃は初心者だったのでキツイこともありましたけど、それを乗り越えて続けていくうちに、スキルも付いて、 こうして現場に呼んでいただけるようになれました。 とにかく最初の一歩が大事だと思います。 始めるのに早いも遅いも関係ないと思います。
山田:まずは体験に行ってみることをおすすめします。 僕は体験もせずに、完全に未経験で入ったんですけど、一度レッスンを受けてみたら楽しくて、ダンスが好きになりました。 インストラクターの方が褒めてくれたり声を掛けてくれるのも、モチベーションになりましたね。 家に帰ったら家族にレッスンの話をしてコミュニケーションもとれますし、 発表会のステージで踊っている姿を親に見せられるっていうのも親孝行になるし、魅力だと思います。
鈴木:自分のように就職してからもダンスは全然出来るし、仲間と何かひとつのことに真剣に取り組むという経験ができます。 仕事だけにならずに、好きなことを共有できる 仲間がいるこの環境が好きです。 アカデミーに入ったからといって「絶対にプロを目指す」だけじゃなく、それ以外の道があってもいいと思うし、自由でいいと思います。

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