INTERVIEW

講師インタビュー

KANATA
KANATA / Dance

元アカデミー受講生でありながら
現在では数多くのトップアーティストとの共演を果たすまでに成長したダンサー。
BoA、三浦大知、EXILE THE SECOND、Dream Amiなど
リオオリンピックの閉会式ダンサーも務めた経歴を持つ。

元受講生でもある自分の経験も生かして色々と伝えていけたら

元受講生とのことですが、アカデミーに入る前からダンスはやっていたのですか?

やってました。小学1〜2年生くらいから地元のダンススクールに通い始めて、4年生くらいの時にアカデミーに入りました。 もともとはモーニング娘。になりたくてダンスを始めたんです。

そうだったんですね。地元のダンススクールからアカデミーに変えたのは、もっと本格的にダンスを学ぼうと思ったからですか?

友達がアカデミーのオーディションを受けるというので私も一緒について行って受けたら、受かったんです。当時はアカデミーに入学するにもオーディションがあって、厳しかったですね。

受講クラスはずっとダンスですか?

はじめのうちはダンスだけでした。途中からスタッフの方に勧められて、ボーカルと演技のレッスンも受けることがありましたが、やっぱりダンスがいいなと思って基本的にはずっとダンスですね。 その後高校を卒業した時にロスへ2ヶ月くらい留学しました。

それはダンス留学ですか?

そうです。あっちで2ヶ月間ダンスをして、帰国してからこっちでダンスの仕事をするようになりました。 高校時代からずっと留学したいと思っていて、高校の3年間で必死にバイトしてお金を貯めて、そのお金で行きました。 現地に行った時にずっと受けたかった先生のレッスンを目の当たりして、「これだ!」と思いましたね。 当時は1日3本くらいレッスンを受けていて、その2ヶ月間に得たもの、人やバイブス、ニュアンスなどが、今の自分のダンスになっているなとすごく感じます。 向こう(アメリカ)の音楽を使ってダンスを教えることが多いわけだし、やっぱり行って実際に見て、経験しないとわからないことや感じられないことってたくさんあります。

プロダンサーを志すようになったのはいつ頃からですか?

小さい頃からダンスを仕事にしたいと思うようになっていたので、ダンス以外の道は一切考えたこともなかったんですよね。本気で目指すようになったのは、やっぱりアカデミーに入ってからですね。 アーティストのバックダンサーもやりたいし、自分がステージにも立ちたいし、漠然としてましたけど、とにかく自分のダンスを見てもらいたい! とずっと思っていました。

これまでの道のりは順調ですか?

レッスンに行きたくない日とかはあって、泣いたりもしてました。オーディションに落ちたり受かったり、毎日家に帰ってレッスンの振りを練習して…当時小学生だった私にとってはそんな日々が辛かったですね。


受講生時代のKANATA講師

それを乗り越えられたのはなぜですか?

それはやっぱりダンスが好きだからだと思います。やめたいとまでは思わなかったですね。 今でもダンスをやめたいと思うことは一度もなくて、休みの日もダンスしてます(笑)。

ダンスが本当に好きなんですね。では得意なジャンル・スタイルは?

ジャンルでいうと難しいんですけど、アカデミー時代からJAZZやHIPHOP、HOUSE、LOCKIN’など、いろんなジャンルを受けていたので、その全部が混ざって今の自分を作っているんじゃないかなと思います。

とにかくレッスンは集中。そして上のレベルへ

アカデミーでインストラクターとして教えるようになってから数ヶ月とのことですが、ほかのスタジオと差別化している点、アカデミーならではのレッスンとして心掛けていることはありますか?

基本的にどのクラスでもそうなんですが、私のクラスを受けていることで、私の良い点、私らしいダンスというものを伝えられたらなと思っていて。アカデミーはプロを目指している子たちがほとんどなので、メンタルの部分は特に自分の経験も生かして色々と伝えていけるんじゃないかなと思っています。

確かに、同じアカデミー出身者としても、夢を叶えた者としても、生徒たちにとったらかなり参考になるし、学べることはたくさんあるでしょうね。

そうですね。「プロになれるよ」っていう“希望”じゃないですけど、そういうものを伝えられたらいいですね。

レッスンを通してどんなことを伝えたいですか?

この大きな鏡がある広い空間で踊れるっていうのは、家では出来ないことだし、ここは家で練習して来た成果を出せる場所だから、「1時間半のレッスンを、もっと死ぬ気で受けてください」っていつも伝えています。 せっかくお金を払ってレッスンを受けるなら、それくらいの気持ちで受けてほしくて、ただただ振りを覚えるだけでは意味がないと思うんです。 振り付けだけなら、誰がどのクラスを受けても身につくものだと思うんですけど、私のクラスでなければ伝えられないことを、しっかり伝えてあげたいっていうことを意識していますね。 とにかくこの1時間半だけは集中して、死ぬ気で受けて、振りを覚えるのは当たり前で、その上の段階に行けるように。 集中して振りを1回で覚える早さと、そこから自分らしくアレンジして踊るっていう段階に行ってほしいんです。 楽しくレッスンすることが一番だとは思っているんですけど、せっかく受けるんだったら、その先にレベルアップしてほしいですから。

インストラクターとして一番やりがいを感じる時はどんな時ですか?

やっぱり生徒の成長を見られた時ですかね。私が言った言葉が響いたか響いてないかも見ていればわかるし、踊りを見ていればその子が成長しているかどうかもわかります。 クラスで「あ、ちゃんと練習やってきたな」って見た時にわかるような子にはすぐに目が行きますね。

ご自身のダンサーとしての強みとは?

今でも現場に行ってリハーサルがある時などでも、とにかく集中して自分らしさを出そうというのは常に実践していることです。それは小さい時からやってきたことで、振りを早く覚えて、音を早くキャッチして、そこから自分らしさを出していく。 その自分の踊りを評価してもらえたらいいなと思っています。

そうなれるためには、何が必要でしょうか?

集中あるのみ。 あとは普段からたくさん音を聴いたり、映像を見たりすることですかね。 それは私も趣味なので常にやっていることなんですけど。 それを日常的にやっていたら自然に音をキャッチする能力とか振り覚えの早さとかが身につくんじゃないかと思います。

なるほど。ではプロとして活動する上で大切なこととは?

やっぱり自己主張じゃないですか。 レッスンをしていても思うのは、みんな同じに見えたり、似て見えるんです。 上手いけど、ずば抜けていないっていうか。 まずクラスでずば抜けていないとプロにはなれないと思います。 上手いけど何かが足りないと思う、その「何か」って、たぶん“個性”だと思うんです。 もちろん見た目の個性も大事だと思うし、ダンスにも個性って表れるので、それをもっと自分で研究して自分の良さをわかっている子って目に留まるんです。

それって練習量だったり経験値で身につくものですか?

センスもあると思います。よく色んなものを見て、吸収して、それが自分のものになっているとか、色んなレッスンを受けて自分のものになっているとか、色々あるとは思うんですけど。

一歩を乗り越えた時に全然違う世界が広がっている

では、ご自身がこの先に描いているビジョンはありますか?

自主公演の舞台をやりたいと思っています。今年中にやりたいと思っていて、今は一緒に作ってもらう人と色々と考えているところです。

今年といったらもうすぐですね。ではさらに先の未来に思い描いている夢は?

ダンサーって表現者だから、出来ることが踊り以外にたくさんあると思うんです。例えば服を見せるためにランウェイを歩いたり、お芝居をしたり。 体を自由に動かせるって一番わかりやすい表現方法だと思うので、もっと世に出ればいいのになと思うので、それを実現させたいと思っています。 なのでそうやってダンサーの幅を広げられるように私自身が活動できたら、次の世代のダンサーの子達も自分のダンスを表現しやすくなると思うので、道を示していけたらいいですね。

その表現者として自分を高めるために取り組んでいることはありますか?

今はとにかくスタジオに入って自分と向き合うことですね。適当に音をかけて踊ったものを映像に録って、自分の踊りを分析しながら研究しています。 進化しないといけないと思うし、ダンスの魅力ってそこだとも思うんです。 進化や成長の限界がなくて、数字や順位では決め付けられない。 自分と向き合って、自分のダンスを理解して、いかに自分を出せるかっていうのが、ダンスの醍醐味だと思います。

最後に、これからアカデミーに入りたいと思っている方へのメッセージをお願いします。

私もはじめの第一歩を踏み出す時は、本当に緊張するし、怖いし、不安になるんです。オーディションを受ける時も、アメリカに行く時も、初めての現場に入る時もそうでした。 でもその一歩を乗り越えた時に全然違う世界が広がっていたり、また次のステップが出てきたりしてすごく楽しんですよね。 なのでアカデミーに入る一歩を踏み出すことが、ダンスの楽しさに気付いたり、夢が見つかったりする大事な一歩になると思います。 私自身がまさにアカデミーに入った一歩がきっかけで、今こうして夢を叶えられているので。