【講義レポート】映像制作
11月8日の講義は先週に引き続き、
エイベックス・エンタテインメント(株)
レーベル事業本部クリエイティブグループ
ゼネラルディレクター 中前省吾氏を講師にお招きし、映像制作をテーマに行いました。
前半はインプットとして
・ミュージックビデオ界のレジェンド、ミシェル・ゴンドリーの紹介
・中前氏がアーティストを売るときの「中前氏の思考の仕方・メソッド」
をお話しいただき、その後各班のグループワーク。
最後に各班の映像アイデアを発表し、中前氏からのフィードバックをいただきました。
フィードバックでは各班のアイデアに対し、どのポイントが面白くて、どうしていくと売れると思う・どう考えて進めていくとより良い案になるのかを深掘りしてお話しいただきました。
各班が考えたアーティストを、中前氏だったらどうプロデュースしていくのか具体的なお話をしていただき、受講生にとって学びの多い講義となりました。
「中前氏の思考の仕方・メソッド」
アーティストを売るときの中前氏の思考の仕方・メソッドは “自分なりのナラティブマーケティング”を行う事 。youtubeや食べログ、インスタ、スマートフォン、タートルトークのような、みなさんが参加するものに価値がある。言い換えれば、民主的なプロセスをつくり、そこでメタインタラクションが起こり拡散していく。これが今はとても有効だと考えている。
「高学歴は武器になるいいことだが、好きな事がある方が強い」
常に考え続ける事は大切で、それは誰にでもできること。エンタメのプロデューサーやディレクターになりたいと思えば、その仕事の妄想はお金もかけず、みんないつでも自由にできる。大切なのはやるかやらないか・そのモチベーションを持てているかどうかだ。
勉強は大事だがステレオタイプの頭の良い悪いは別に関係ない。高学歴は武器になるいいことだが、好きな事がある方が強い。僕はこれが好きな事だから色々なものを見て常に考え続けているし、ここにいるみんなも音楽が好きだからここにいる。
そういう好きな事がある人間は、僕が見ている限り強い。
「1人の天才を待つより、みんなの天才の片鱗が
1つに合わさった面白いアイデアの方が価値がある」
とにかくみんなにこの講義で伝えたいのは、みんなと議論して何か一つの事を生み出す方法論。話し合い方、考え方、想像力の活かし方を学んでほしい。想像力は人間にしかない能力。その能力をいかに使うかが、世の中で競争する時に1つの武器になる。一生懸命想像し、考えることでしか、自分の人生が楽しくなるための「頭の良さ」は手に入らない。自分のためにも「考える事」を続けてほしい。
来週の講義は、
中前氏の4週目の講義「レコード会社における宣伝活動」です。
次回の講義レポートもお楽しみに。