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【講義レポート】企画力・発想力-1

2018.06.06

今週の講義は(株)Harajiri Marketing Design代表取締役 並びに 龍谷大学経済学部 客員教授の原尻淳一様をお招きし、「企画力・発想力」についてご講演頂きました。EBコースではもうおなじみですが、今回が4回行う講義の1回目となります。

以下、プロフィール。

大手広告代理店入社し、ブランドマーケティングの業務に携わる。その後、エイベックスグループに転職。多くのアーティストのマーケティング戦略、映画の宣伝戦略、アニメ の事業計画立案等を行なう。現在はレコード会社、芸能プロダクション、食品メーカーのマーケティングコンサルタントを行っている。ここ数年、京都市ポータルアプリをプロデュースし、世界の京都ファンづくりにも取り組み、地方創生マーケティングにも携わる。また、大学教授として実践的なマーケティングの講義とワークを学生たちに展開している。

クリエイターの「ルール」

本日の講義の目標は2つあります。企画発想するときのコツで、1つ目は「作り方」を作ること、2つ目は「構造」に目を向けて企画を作ってい行くこと。そこで原尻さんが例に挙げたのは、元々電通に務め、現在は東京芸術大学教授の佐藤雅彦(サトウマサヒコ)さん。コンペがあって佐藤さんだと知るとみんなやる気をなくすほどで、その勝率は8割だといいます。そんな佐藤さんは自分の「ルール」を作って、表現を当てはめていくということをやっていました。例えば、コピーを作成するとき。そのルールは「濁音」のある言葉考えること。そうすると言葉はより印象強く、より人々の記憶残るといったルールを作っていました。「バザールでござーる」「だんご三兄弟」などがその良い例です。要は、企画を作るときに「ん~」と当てもなく悩み続けるのではなく、方法論に基づいて発想しようということ。「作り方」を作る4つのステップは、情報収取→分析→ルール化→表現といった方法論で、何かを生み出すときは必ずこの発想であるとのことです。

「カレーライスのレシピを正確に描いてみよう」

続いて「カレーライスのレシピを正確に描いてみよう」というワーク。

シンキングタイムが10分程度ありましたが、このタイトルには落とし穴があるんです。皆さんは気づきましたでしょうか?注目するべきは「描いてみよう」という点です。料理のレシピは誰が見ても実際に同じように作れるようになってないといけなく、そもそもレシピはどういった「構造」をしているのか?実は構造さえ分かっていれば今回ワークでもうまく描けたはずで、かけなかった人はいかに普段から「構造」を注目しておらず、表面上しか見ていないということ。もう一度見てみると、完成図があり、コンセプトがあり、材料が、、、など様々なことに気付けるはずです。

料理のレシピは優れた「企画書」

企画書と料理のレシピは分野は違えど、構造体は非常に似ている。こういった共通項を見つけ出すことをアナロジー思考と言います。アナロジー思考には表層的類似と構造的類似などがありますが、注目してほしいのは構造的類似。構造的類似とは、中身(構造)は似ているが、表面的には全く違うもの。そこに目を向けるとアイデアはたくさん生まれてきます。ここで再度ワークを行いました。「料理の構造と企画の構造の共通点を見つける」。それをマンダラートに記入していきます。ワークが終わると、たくさんの共通点が見えてきました。ターゲット・時間・費用・手順・コンセプトなど。ただその中でも一番大事なのは「オリジナルを持つ」という点だと言います。オリジナルを持っていないと他とやっていることが変わらず、ビジネスの世界では通用しない。そしてこのワークを通して大事なのは「構造」を理解すると本質を見つけることができるという点。エンタメ業界はクリエイティブな世界。そこを目指しているなら身の回りのクリエイティブの構造に目を向けていないといけない。一番ベーシックなクリエイティブである料理のレシピをかけないということは、日頃構造に目を向けていない証拠で、インスタを極めようとして写真を学べる学校に通ったことがあるか?など表面的なクリエイティブではいけない。エンタメ業界への就職を目指しているのであれば何かを極めようとしたり、身の回りにあふれているクリエイティブに目を向けて、方法論を見つけること。

アイデア発想のコツは
異分野の構造や機能に注目する

アナロジー思考の例としては、ベルトコンベア→回転ずしや点滴→ポカリスエットなどがあります。これらは全く違った分野です。ただ構造的類似している部分がありそれをもとに、アイデアにしています。異分野でやっていることに注目し、自分のビジネスに落とし込むができればたくさんのアイデアが生まれてくるとのことです。

来週のレポートもお楽しみに!!

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