test 【講義レポート】エイベックスのレーベル事業_2 | エンタテインメント ビジネスコース
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【講義レポート】エイベックスのレーベル事業_2

11月18日の講義は、
エイベックス・エンタテインメント(株)
レーベル事業本部 レーベルヘッド 恩田 康彦 氏
第1クリエイティブグループ ゼネラルマネージャー 山同達也 氏
の2名の講師による『エイベックスのレーベル事業_2』についての講義でした。

まずは山同ゼネラルマネージャーの講義。

エイベックスに新卒入社後宣伝業務に携わり、その後A&Rとして多くのアーティストを担当。音楽はもちろん映像制作、さまざまなコンテンツ制作を手掛け、現在はゼネラルマネージャーとして様々なプロジェクトの全体プランニングを手掛けています。

山同ゼネラルマネージャーの「今日やっていた業務内容」

A&Rの業務のケーススタディとして、
この講義の日前後に山同ゼネラルマネージャーが実際行っていた業務内容をお話頂きました。

「あるアーティストのタイアップ楽曲制作の過程について」
絶対に良い曲を作る、という強い想いの基、楽曲の制作が始まります。
具体的な楽曲の募集、精査に始まり、タイアップ先およびアーティストマネジメントとの調整、レーベルA&Rが担う業務は多岐に渡ります。

・楽曲の募集
楽曲の募集の為に、楽曲のキーのレンジや曲のテイスト、タイアップ先からの要望、などを盛り込んだ楽曲制作の発注書を作成。近年は「コライト(共作)」が増えてきており、1曲のメロディ、ベースライン、など楽曲の各パートをそれぞれ別の人が制作して最終的に重ね合わせ、1曲を作り上げるケースが増えてきています。

・候補楽曲の選定
クリエイターから上がってきたデモ楽曲をすべて視聴します。
その視聴曲数は数百曲。膨大な曲を1曲ずつ、その曲の良さをフラットに判断する為、集中して聞きます。
良い曲を作り上げることはもちろん簡単な事ではなく、歌詞やメロディの各部分の良し悪しや改善点をイメージしながら曲を聴き込んで行きます。

・プリプロ
候補に残った楽曲の精度をあげていきます。
より良い仮歌を入れたり、アレンジの精度をあげたり、といった試行錯誤を重ねていきます。

・タイアップ先への楽曲プレゼン
上記の流れで選定された楽曲をいよいよタイアップ先へプレゼンします。
実は、この講義のあった日がまさにこのプレゼンの日だったそうですが、結果は大好評だったそうです。

楽曲を作り上げる事は産みの苦しみを伴いますが、
A&Rの仕事はヒットコンテンツを生み出していく事がやはり醍醐味であり、
ぜひエンタメ業界で一緒に世の中を明るくしましょう!というメッセージを最後に頂きました。

 

「モンスター級のBUZZはどのようにして起こったのか?」

続いて、恩田レーベルヘッド にご登壇頂きました。

恩田レーベルヘッドのプロフィールはこちらです。

講義のテーマは DA PUMP「U.S.A.」のヒットについて。

・トレンドや他の成功事例の本質を読み取り、エイベックスが手掛けてきたスーパーユーロビートの文化も踏襲しつつ、日本語の歌詞を載せたユーロビートが再びヒットする、という強い確信を持って臨んだ楽曲であった。

・アーティストと楽曲をどのように結びつけるかがA&Rの仕事でありその力量が問われる所である。

・今までになかったジャンルをメンバー自身にも「楽しんでもらう」事も重要。

・キャッチーなダンスでユーザーの皆さんに楽しんで貰った結果、SNS上でU.S.A. ダンス動画のUGC(ユーザージェネレーテッドコンテンツ)がバズり、UGC投稿の波は海外まで波及した。

・メンバーだけでなく、スタッフ、ユーザーも含めて関わる人々全員が自分ごととして捉えて貰えるかどうか。

・構成する要素を組み合わせて、本質を見極めて判断する。

と、ヒットに至る各過程とその内容を詳しくご説明頂きました。

最後に、どのようなコンテンツだったら世の中の人が喜んでもらえるのかを忘れず、本質を捉えるように心がけて欲しい、というメッセージを頂きました。

 


更に講義の後半ではグループワークも行い、各グループにフィードバックを頂きました。

以上、レーベル事業についての2週連続の講義でした。

今回の講義レポートは以上となります。

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