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エンタテインメントビジネス

2019/10/30

エンタテインメントビジネス

【講義レポート】A&R概論

【講義レポート】A&R概論

10月23日の講義は、
エイベックス・エンタテインメント(株)
レーベル事業本部クリエイティブグループ
ゼネラルディレクター 中前省吾氏による、「A&R概論」についての講義でした。

今回から4回に渡る連続講義の第1回目となります。
中前氏に講義を受け持って頂いて約10年、毎年内容も更新されパワーアップしており、
毎年とても人気の講義でして、こちらの講義の課題からグループ課題へと繋がっています。。

特に初回講義はインプットのため、かなり情報量が多く、残念ながらその多くを割愛せざるを得ません。
エンタメ業界を目指す方には、ぜひ自分で体感して頂きたいと思います。

まず最初に。音楽ディレクターになれるのか?という話について。

例えば絵画と音楽を比較してみると、絵画の良し悪しを判断するのはなかなか一般的に難しい。
音楽に関しては、大抵の人がこれまでにたくさん音楽を聞いてきた蓄積があり、受動能力は高いので、
音楽の良し悪しを判断する目利きの能力があると言える。つまり誰にでもなれる可能性がある。
唯一いる能力は"音楽が好き"ということです。
そして好きだからこそやらなければならないと自発的に思うことにこそ、気付きや学び、経験値が生まれるのです。

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『量子学と哲学から』

量子の世界、ミクロの世界において、二重スリットの実験という有名な実験があります。
観察すること行為のみで実験結果が変わってしまうという、不可思議な事実。
宇宙もそうですが、この世界にはわからない、ということがたくさん存在する、ということです。

つまり「知ること」「知ったこと」は、もちろん有意義ですが、
それを過信・盲信することは、ー時に私たちの目を曇らせます。
世界を疑い、感謝を忘れないこと。それが運にも繋がるかもしれません。
見えないものを見ようとはしますが、無理に理解しようとせず、
まずは「動いてみること」がとても大切となります。

「自分で自分の可能性を狭めるな!その為には、今の自分を否定することで、
自分の外にある可能性を掴み取れ!」


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『音楽ビジネスの正体について』

インターネットによって、音源の物流が必要とされなくなった音楽ビジネスにおいて、
複製を売るという従来モデルが陳腐化し、結果、新たな"価値"を求められるようになりました。

講義では、現代のレコード会社を「どこでもドア」が使える時代の鉄道会社、に例えてみて、
航空会社や船舶会社とを比較したりしてみました。
「どこでもドア」ができてどこへでも行ける中、どこが生き残っていくのか?を考えてみました。
答えとして、今後はプロセスや体験価値をつくることがとても重要となってくるということです。

カスタマーはどうやって音楽を楽しむか?どうやって買うのか?
音源を届けるレコード会社という枠組みではなくなり、体験価値をどうやって作るか、どうやって売るか、
いわゆるこれまでのA&Rの業務や役割も大きく変化していこうとしています。

現在の正解が、一年後にはもう正解ではなくなる可能性がありますが、
そんな中でもしなやかで、普遍的に変わらないものがあります。
"反脆い"や"ナラティブ"といった言葉や概念についても、様々な例をとって教えて頂きました。

反脆い姿勢 - Style
反脆い思考 - Thinking
反脆い組織 - System

例えば、無意識レベルで直観的に反脆弱性を感じ取れるよう訓練しておくことで、
これからの時代において、とても役に立つヒントが生まれてくるはずです。


音楽だから不利なこと・音楽だけが不利なこと、ばかりを考えても何も生まれません。
音楽だからできること・音楽だけができること、未来を見据えて新しい希望を考えていくべきです。


講義内容は資料で160ページを超える量のため、掻い摘んでしかお伝えすることはできませんでしたが、
今週のレポートは以上となります。



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