INTERVIEW

講師インタビュー

MASATO / Dance

Nissy、SHINee、Super Junior、w-inds.
登坂広臣、倖田來未など数多くのトップアーティストのバックダンサーを務めている。
流行のダンスシーンの流れを掴んだ内容でレッスンを展開しています。

毎日汗だくになりながら練習した

ダンスを始めたきっかけから聞かせてください。

中学時代に、妹が持っていたEXILEのアルバムの中に「めちゃイケ」でやっていた「オカザイル」のDVDが入っていて、それを観て「ダンスかっこいい!」と思ったんです。でも当時は野球をやっていたので、You Tubeとかでダンス映像を観て、見よう見まねで踊る程度でしたね。

ではプロ野球選手を目指していたんですか?

小学生まではそう思っていたんですけど、高校ではダンスをやりたくて、ダンス部のある学校へ進学しました。でもその部活はお遊戯会の延長みたいなレベルで。それで17歳(高3)の時に地元にあったダンスマスターに入ったんです。そこで初めて本格的にダンスを学ぶようになりました。

ダンスマスターに通うようになって、やはりそれまでのレベルとは全然違いましたか?

はい、全然違いましたね。当時スタジオ内では自分が一番年上だったんですけど、周りはみんな年下で上手い子ばかりで。「頑張ろう!」ってなりましたね。

それで闘争心が沸いたんですね。

はい。ダンスマスターのレッスンが週1だけなので、家でひたすら練習してました。自分の部屋に大きな鏡を置いて、携帯で動画を撮りながら。ほぼ毎日、汗だくになりながらやっていましたね。

当時高校3年生ということは進路を決めるタイミングですよね。その頃からダンサーになろうという夢を抱いていたんですか?

はっきりとは覚えていませんが、漠然と「この先もダンスをやりたい」っていうのはあったんでしょうね。それでその後はダンスの専門学校に進学しました。

そこで2年間ダンス漬けの日々を送るわけですね。

はい。楽しかったんですけど、それまで自分がやってきたジャンル以外のバレエとかコンテンポラリーとかJAZZとかも習うようになって、結構くじけそうになることはありましたね。その頃から少しずつお仕事をもらうようになりました。

その頃から!? 早いですね。

1年生の時に、知り合いのツテで声を掛けてもらったんですけど。MTVのライヴが幕張メッセであって、カーリー・レイ・ジェプセンさんのバックダンサーとして出させてもらいました。でもそれ以降は特に仕事は入ってこなくて、次の仕事は2年生の時で、倖田來未さんのMVに出させてもらいました。

初仕事のステージが幕張メッセで、しかも海外の人気アーティストだなんて、規模が大きいですね。当時はどんな心境でしたか?

かなり緊張しました。あんなに大勢の前で踊ったのは初めてだったので。当時は気持ち的に余裕がなかったので、とりあえずはこの仕事をやり切ろう!っていう感じでした。で、その後2年生の12月頃にオーディションの話をもらってそれに受かって、卒業後にすぐツアーが始まりました。それがSUPER JUNIORのD&E(ドンへ&ウニョク)さんのツアーダンサーの仕事で、しかもアリーナツアーでした。自分以外のメンバーは第一線で活躍してるダンサーばかりでしたし、めっちゃ緊張したんですが、嬉しかったですね。全10公演で期間は1ヶ月くらいでした。自分のチームの練習もしながらだったのでハードスケジュールでしたけど、楽しかったです。

それがまだ20歳の頃ということですが、その時にはプロダンサーを志すようになっていましたか?

「ダンスでご飯を食べていけたらいいな」と思うようにはなっていました。

人との繋がりを大切に

チームメイト($RAM HEADS)との写真

その後の展開は?

21歳の時にw-inds.さんのMVに出させてもらって、その後彼らのツアーダンサーもやらせてもらいました。

若くしてそんなに順調だと、思い上がってしまいませんでしたか?

一瞬そんな時期はありました。でも色んな人に色んな話をしてもらって、「これは違うな」って思いました。言ってもらえてありがたいです。

そこで人の声を受け入れて、ちゃんと自分を制することができたんですね。それもすごいことだと思いますが。

同年代の中では活動的だったし居場所がたくさんあったので天狗になりかけましたけど、セーフです(笑)。たぶん。自分的には気づけたのが早かったかなと思います。

プロダンサーとしての決意が固まったのはいつですか?

w-inds.さんの仕事をさせてもらった頃ですかね。好きなダンスで生きていけるなんて最高! って思いました。

これまでに挫折はありましたか?

一度パニック障害みたいになってしまったことがあるんです。ツアー中にあまりの忙しさと疲労で。前兆もなく、突然発症しました。すごく怖かったです。ステージに立っている時にもとてつもない不安と恐怖が襲ってくるんです。半年間くらい悩まされたんですけど、何とか乗り越えましたね。環境に慣れたっていうのもあると思いますけど。

そんな大変な経験をされたんですね。ではダンスを通して得ているものはありますか?

人との繋がり、かなあ。生徒との出会いもそうだし、チームメイトや先輩もそうだし。ダンスを通して人との繋がりがだいぶ増えましたね。大切にしていることでもあります。ダンスでも何でもそうだと思いますが、結局は“人 対 人”なんですよね。

楽しさの中で成長してもらえることが一番

プロダンサーとして大事だと思うことは?

「お金をもらっているからプロ」って自分で決めるのはダメだと思うんです。プロとしての自覚は大事ですけど。「この人にお金を払ってもいいからやってもらいたい」って思ってもらえることがプロだと思っています。

現在はインストラクターとしても活躍されていますが、指導者として大切にしていることは?

生徒にどれだけ自分のレッスンを楽しんでもらえるか。「踊れて楽しい」はもちろん、「踊れなくても楽しい」と思ってもらえたら嬉しいですね。楽しさの中で成長してもらえることが一番ですね。

レッスンではどんな感じですか?

楽しみながら受けてもらいたいので、とにかく盛り上げてます! 大きな声を出したりしながら。せっかく自分のレッスンを選んでもらって、時間もお金もそこにかけてもらっているので、どんなに忙しくても疲れていても真剣に取り組みます。

その一歩がきっかけで人生が変わることもある

インストラクターとして醍醐味を感じるのはどんな時ですか?

レッスンを通して生徒が上達していく様子が見えると嬉しいですね。それが一番の醍醐味です。我が子の成長を見届ける親心のような感じです(笑)。

では最後に、生徒やこれからダンスを始めたいと思っている人へ伝えたいことは?

ダンスは楽しんでなんぼですが、結局は自分でその“楽しみ”を見つけるものだと思います。僕はその手助けができたらいいなと思っています。とにかくダンスを楽しんでもらいたいですね。それが一番上達にも繋がると思いますし。
まずはスタジオに入る一歩を踏み出す勇気を持ってもらえたら。僕自身もそうだったように、ダンスに限らず何でもそうだと思うんですけど、その一歩がきっかけで人生が変わることもありますから。